こんにちは。10月に入り、朝晩の冷え込みや昼夜の温度差に、肌も少しずつ揺らぎ始めているのではないでしょうか。
実は、この季節の変わり目は 皮膚水分蒸散(Transepidermal Water Loss:TEWL) が増加しやすくなることが、皮膚科学の研究で示されています。TEWLは、皮膚のバリア機能が低下しているときに内部の水分が“蒸散”する量を示す指標で、肌の“乾燥リスク”を表す重要な数値です(※1)。
ある研究では、秋冬期になると角層の水分保持性が低下し、TEWLが有意に上昇する傾向が報告されています(皮膚バリア機能の定量評価法に関する報告 (※2)。つまり、肌は“じわじわと水分を失うフェーズ”に入るわけです。
また、乾燥だけではなく、紫外線ダメージが重なることも見逃せません。紫外線曝露が肌老化(しわ・色素沈着など)のおよそ 80% を説明する、という報告もあります(UVと皮膚老化に関するレビュー)(※3)。秋になって紫外線量が減ったように感じられても、UVAなどは依然として肌内部に働きかけ、コラーゲン分解や酸化ストレスを誘発することがあります(※4)。
こうして “乾燥ストレス” + “残留紫外線ダメージ” が重なる時期だからこそ、今この10月からのケアが、冬を迎える肌にとって重要な備えになります。空間の湿度管理、肌表面の保湿強化、紫外線対策など、見えないところに目を向けることで、肌のゆらぎを抑える助けになるはずです。
参考文献サイト
※1 Wiley Online Library+1
※2 Wiley Online Library
※3 PMC+1
※4 SpringerLink+2サイエンスダイレクト+2
